告知義務のない修理である板金修理について、見抜き方をまとめたサイト『板金修理の見抜き方』

●●●事故車の定義は●●●

【修復歴車】

一般的に交通事故などで損傷を受けた車両は程度の大小を問わず事故車と呼ばれますが、
自動車業界では事故車とは呼ばず、修復歴車といいます。
これにはきちんとした定義があり、
日査協、中販連、公取協などの統一基準として修復歴車と定義されているのは、
以下の部位を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したものが修復歴車(事故歴車)
となります。
(1) フレーム (サイドメンバー)
(2) クロスメンバー
(3) インサイドパネル
(4) ピラー
(5) ダッシュパネル
(6) ルーフパネル
(7) フロア
(8) トランクフロア
(9) ラジエータコアサポート
(1)から(8)の骨格部位に損傷があるもの又は修復されているものは修復歴(事故歴)
となります。但し、ネジ止め部位(部分)は骨格とはみなしません。
(9)は交換されており、かつ隣接する骨格部位に凹み、曲がり又はその修理跡が
あるものが修復歴(事故歴)となります。
クルマの基本骨格(フレーム)部位を交換あるいは修復した車両は、
痕跡により価値の減価(価格落ち)が発生します。修復歴車は相場より割安なのが通例です。
そのため中古車の選択において修復暦(事故暦)の有無は非常に重要な要素となるわけです。

名古屋レンタカー
愛知県名古屋市の軽自動車専門の格安レンタカー会社。
http://0120490099.com/

【骨格がポイント】

車のボディーで溶接で付いている部位は骨格となります。
ここが修理されていればその車は修復歴車となります。
ボルトやネジ止めで付いているパネル類などは骨格には入りません。
フェンダー交換しようと、ドア交換しようと、ボンネット交換しようと、
定義上は修復歴無しの車になります。

【修復歴の告知】

修復歴のある車両は自動車公正取引協議会によって、販売する際には

説明を義務付けられた 項目となっています。
修復歴があることを正直に教えてくれる中古車屋は良いお店でしょうし、
何より修復歴がある分、車が安く手に入ります。
こういうお店は、後々のメンテも親切にしてくれるかもしれません。
現在の修復技術は非常に高く、しっかり修理がされていれば、町乗りするぶん
にはほぼ問題ないはずです。
一方正直でない、誤魔化したがる中古車屋さんは、いい加減な修理の車を売っている
こともありますので注意して下さい。
あまりにも安いクルマ、相場よりも安い車ばかり置いてある中古車屋には
そのような車が多くあると考えられます。

【修復歴車にならない事故車】

車に詳しくない人にとって、これが一番見落としやすいところです。
大きな板金修理歴のある中古車でもその車が修復歴車に該当しなければ、
販売店がお客さんに対して、その補修や修繕箇所について説明する義務は

一切ありません。必要がなければ当然相手も教えてくれません。
例えばボディーをガリガリと傷付け、ガードレールでバンパーを引っ掛け、
ボンネットに物が落ちたような事故でも、修理内容によっては修復歴車にはなりません。
修復歴の条件となる骨格さえそのままなら、大がかりな板金修理をしていても
無事故車扱いになってしまいます。